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テナント物件の家賃交渉はできる?値下げ交渉や注意点も解説

2024.09.02


オフィスや店舗を運営していく上で、家賃をできるだけ抑えたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

とはいえ、貸主と長くつきあっていく上でテナント物件の家賃交渉は非常にデリケートな問題です。

この記事では、テナント物件の家賃交渉で値下げが可能なのか、家賃交渉の注意点、反対に貸主(オーナー)側は家賃の値上げ交渉ができるのかについて解説していきます。

テナント物件の家賃交渉で値下げできる?

テナント物件の家賃交渉は可能です。
しかし、家賃交渉で値下げ交渉を成功させるためにはポイントや注意点があります。

そのうち、家賃交渉しやすいテナント物件と家賃交渉しにくいテナント物件の見分け方があります。

家賃交渉しやすいテナント物件家賃交渉しづらいテナント物件
・長期間空きテナントになっている物件
・築年数が古く内装状態が悪い物件
・駅から少し離れている物件
・近隣に同じような条件のテナントビルが新設された時
・立地が良い人気エリア、人気のビルの物件
・物件相場よりもすでに家賃が安い物件
・家賃交渉の相手が管理会社の場合
・新しいテナントで入居希望者が多い物件

家賃の値下げ交渉は、すべてのオフィス・テナント物件に対して交渉できるわけではありません。立地がよく人気のエリアや人気のビルのテナント物件は入居希望者の競争率が高く、家賃交渉しづらい傾向にあります。
また、大手ビルが所有する物件は下限家賃を設定している場合があります。
下限家賃は、物件の立地やフロアの広さ等により異なりますが、下限家賃がある場合、どんなに交渉しても下限家賃以上に家賃を安くすることはできませんので注意が必要です。

以上を踏まえた上で、家賃の値下げ交渉は、長期間空きテナントになっている物件や人気や需要の高くない中くらいの物件を狙ってみると良いでしょう。

家賃交渉の注意点

交渉する上で気を付けるべきことは以下の通りです。
・強く交渉しすぎない
・家賃が下がる前提で交渉しない

家賃交渉する上で重要かつ基本的なのが、強く交渉しないことです。
いきなり強気な交渉にこられると貸主側も身構えてしまい、良い印象も与えません。
家賃交渉では、あくまでも相談ベースで交渉を進めることがポイントです。

また、「家賃交渉すれば家賃は下げてもらえる」という下がる前提で交渉を持ちかけるのは危険な考え方です。
定期的な固定支出となる家賃をできる限り抑えたいと考えるのは当然ですが、家賃交渉に関しては貸主側にも事情があったり相場の関係で値下げできなかったりするため、家賃を下げてもらえる前提で交渉するのは控えましょう。

テナント物件の家賃を値下げ交渉する方法

テナント物件の家賃の値下げ交渉には「少しでも安ければ嬉しい」といった理由からではなく、明確な根拠を元に交渉することをお勧めします。

例えば、エリア内の家賃相場比較や、オフィス・店舗の事業計画を元に「家賃があと⚪︎円下がって固定費が⚪︎⚪︎円になれば、安定した経営が見込める」といった交渉です。

交渉とはこちらの希望を押し付けてお願いするのではなく、あくまでもお互いの利益のためにちょうど良い落とし所を見つけるもので、「条件がまとまれば確実に契約する」という決定の元に行われます。

貸主側から信頼を得て、「この人に借りてほしい」と思ってもらうことが大切です。

テナント物件の賃料値下げ交渉

テナント物件の賃料値下げ交渉は、一般的には元々の賃料から概ね5%までが「貸主の気分を害さずに済む安全圏内」とされています。

仮に家賃を10%以上値下げすると赤字になると言われており、貸主によっては非常識と感じられます。
最悪の場合、良識のない相手には貸したくないと思われかねませんので不動産仲介担当者と相談しながら交渉に臨むのがおすすめです。

オフィス物件の家賃値下げ交渉

オフィス物件の家賃値下げ交渉をするのは、2年〜5年の初めての賃貸契約期間が満了し、再度契約・更新をする時期が一般的と言われています。

家賃値下げ交渉するのにも、何も理由なしに交渉するのでは意味がなく、家賃減額に対する明確な理由が必要となります。

例えば、周辺オフィス物件の家賃相場と比較して適切な家賃相場か否かを調べることです。
同じような条件で入居している物件よりも家賃が安い場合や、家賃は同じなのに築年数が浅かったり、設備が整っている物件があれば、家賃を値下げしてもらえる可能性があるでしょう。

家賃交渉の相場

テナント物件の家賃交渉の相場は入居している物件のエリアや、物件の状態など様々な要因により大きく変動します。

一般的な家賃値下げの相場は、元々の家賃価格から5%〜10%程度、家賃値上げの相場は、1%〜5%程度の範囲での範囲で交渉されることがあります。

家賃交渉の相場をより具体的に知りたい場合は、不動産仲介担当者に相談することをお勧めします。

まとめ|家賃交渉でコストを抑えよう

テナント物件の家賃交渉は貸主・借主ともに値上げ・値下げの交渉が可能です。
しかし、値上げ・値下げ交渉する際は、適正な金額を提示し、客観的に見て納得できる正当な理由やお互いの合意が必要です。

固定費の家賃は交渉することでコストを抑えられる可能性があるため、不動産会社の担当者に打診してみて、家賃交渉余地がありそうであれば、物件オーナーとの関係性を損ねない範囲で相談してみると良いでしょう。

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